脳トレ、これからのスポーツに必要なこと!

初めまして、ブログ筆者の天野勝弘です。
私がこのブログを立ち上げた理由は、これから脳トレのすべてを、一からみなさんにお伝えするためです。脳トレは、スポーツにとってとっても大事なことなんです。しかし残念なことに、欧米では当たり前になってきたこのトレーニングが、日本ではまだほとんど普及していません。
そこで、このブログでは皆さんの疑問にお答えしていきましょう。
えっ、脳トレって何?
どんなトレーニングをするの?
それによって競技で何が変わるの?
どこでできるの? などなど。
それと、最新の脳トレの現状、実際に選手に行った結果の紹介などもしていきます。
スポーツ脳を鍛えて、みなさんのスポーツパフォーマンスをアップさせましょう。

なお、本ブログの更新は原則として毎週日曜日に行います(2016年11月より)。

よろしくお願いいたします。

ニューロトラッカーの効果 ビジネス編

 ビジネスシーンも、脳機能という点ではスポーツと同じ土俵で考えられると思います。その意味で、ビジネスマンをBizアスリートと私は呼んでいます。
 そこでこんな人にお勧め!Bizアスリート編をご紹介します。
①交渉がまとまらない、セールストークがダメなのか?
  →いいえ、多くの場合、相手とのコミュニケーションがうまくいかないことが原因です。
   自分の長所を理解していますか?相手の気持ちを理解していますか?
   ビジネス脳が向上すればこの問題は解決します。
②上司(部下)とのコミュニケーションが苦手
  →この根本こそ脳力です。ビジネス脳を鍛えればコミュニケーション力もアップします。
③仕事の割り振りが下手、効率があがらない
  →注意力(割り振りの注意力)と集中力(切りかえも)もビジネス脳力です。
④仕事や人間関係につまって時々パニックになりそうになる
  →自分を知る=自己コントロール力を高めましょう。
⑤ストレスに悩む
  →これまであげた問題が解決すれば、自ずとストレスから解放されます。
  ストレス対策は特に必要はないのです。
 さて、いくつ当てはまりましたか。おそらくかなり当てはまってしまうのではないでしょうか。しかし、あなたがダメな人間というのではありません。また誘導質問でもありません。誰しもが問題を抱えて今を生きていると言うことなんです。だから、すべての人ががすぐにでも脳トレが必要であることは確かなのです。

ニューロトラッカーの効果 スポーツ編

 ニューロトラッカーで何が変わるか、スポーツ編です。
 それを一言で言えば、脳が最適化されることです。今持っている能力 ー技術、体力、知識、メンタルなどー が使えるようになることです。あなたはこれらの能力それぞれは高いのに、最大限にその能力を活用できなかったり、トータルとして発揮できなかったりしているだけかもしれません。脳が最適されることで、あなたの能力は開花されるでしょう。
 また、脳の認知に関わる諸能力も向上されます。アテンション、注意力と集中力です。コミュニケーション力、対人関係です。自分自信との対話、見方との連携、相手(敵)との関係などをコントロールすることができます。さらに、脳の働きからメンタルを強化することもできるでしょう。先の自分との対話にもつながりますが、自己コントロール力が高まり、自分がわかる、やるべきことがわかるようになります。
 そこでこんな人にお勧め!をご紹介しますと、
①体力、技術には自信があるのだが今一パフォーマンスが発揮できない、伸びない
 →あなたは十分な力を持っていいます、スポーツ脳さえ鍛えれば大丈夫!
②好不調の波が大きい、ここ一番で力が発揮できない、ミスをする
  →スポーツ脳の問題です、集中力、自己コントロール能力の向上で解決できます
③練習方法が決まらない、何をやっていいか不安になることがある
  →スポーツ脳は自分を知ることでもあります。自分の良いとこ悪いとがわかり、今何をすべきかがわかります
 そして最も重要なことかもしれませんが、固定観念から解放されます。この脳力向上こそが日本人、現代人にもっとも必要なことだといえます。それは私たちの研究の成果からわかったことで、日本人は欧米人にくらべ固定観念が強く、新しいことへの挑戦の決断ができません。想像力のあるプレーが苦手です。私は、日本人はジュニア期に強いのに、シニアになると欧米人に追い越されてしまう原因を、このあたりにあると考えています。いずれデータを示して詳しく説明しましょう。
 それではお元気で。

ニューロトラッカーの概要

 今回は、ニューロトラッカーそのものについてお話します。
 ニューロトラッカーはカナダモントリオール大学の脳神経学者、ジョスリン・フォーベイ博士によって開発され、CogniSense社によって提供されているシステムです。現在、欧米を中心に400以上のチーム(プロサッカー、テニス、オリンピック、プロアイスホッケー、プロアメリカンフォットボールなど)に導入され、スポーツ脳向上に成果をあげています。日本では、スポーツチームとして導入しているところはまだありません。向こうは進んでいますね。その他の効果としては、高齢者の認知機能向上(運転技能など)や若者の注意力を向上させるという実証もされています。
 ニューロトラッカーは、マルチタスク(同時に複数の課題を処理するという次世代型のトーニング)という理論に基づく、MOT(複数物体認識)トレーニングとなっています。具体的には8個の動いている物体の中から、指示された1~4つのターゲットを認識するというものです。通常、トレーニングは1プログラムが8分の基本単位(これをセッションという)でできています。これを1日2セッション、週1回からでも効果があります(推奨:1回3セット、週2回)。効果を上げるには、20セッションが推奨回数となっていますが、15セッションでも一定の効果は認められます。体験(有料)もできますので、ホームページをご覧ください。
 次回は、どんな人に有効か、どんなシーンが考えられるかを紹介します。
 それではお元気で。

おすすめの脳トレ ニューロトラッカー

 ニューロトラッカーは、このブログを運営しているジェイワンプロダクツ株式会社が提供している製品ですので、いいことしか言わない、宣伝かとお思いでしょう。確かにニューロトラッカーは最高の脳トレシステムと自負していますが、問題点も述べさせていただきます。そして何より、最新の脳トレとはどのようなものかをご理解いただきたいと思うのです。
 まず、効果がある脳トレの条件は、
①特別にあしらえた(別環境での)トレーニング
②脳科学に基づく設計がされている
③抽象的=見た目では理解できないようなもの
でした。ニューロトラッカーはこのすべてをクリアしています。そして、この点が同時にニューロトラッカーの弱点にもなっているのです。
①特別にあしらえた(別環境での)トレーニングという条件では、特別なトレーニングの時間と場所必要となります。しかし、筋トレや持久的トレーニングにも同じことがいえます。ただ、効果が実感しづらいという点で、ニューロトラッカーの方が特別感、面倒感が強くなってしまいます。今は、脳のトレーニングをしている、これは大事なことだと思えば、この問題はクリアできるのではないでしょうか。
②脳科学に基づき、最高のパフォーマンスを発揮できるように設計されているので、操作など難しいところがいくつかあります。システムを操作する人が必要となります。一人ではトレーニングしづらいです(できなくはありません)。また、原則パーソナルなので、同時に複数の人がトレーニングできないという欠点もあります。もちろんシステムを複数そろえればいいのですが、1台の価格が結構高価です。そこで、日本(私たち)では、この点をクリアできる方策を考えています。
 トレーニングのデリバリー(訪問型)です。オペレーター=ニューロトレーナーも同行しますので、人的問題もありません。価格も導入しやすいようにしました。また、同時に複数の人もトレーニングできる方法も考えてあります。あくまでパーソナルですが、付随的にトレーニングできるというものです。
③抽象的=見た目では理解できないようなもの
 前回も言いましたように、見た目に「本当に効果があるか」実感しづらいです。しかし、だからこそ、最高の脳機能向上をもたらすものです。ホームページにもありますように、世界で数十の科学的研究が行われ、その効果が実証されています。私たちも日本において効果実証の研究をし、大きな成果をあげています。その内容については、機会を見て紹介させていただきます。
 少し長くなりましたので、続きは次回にいたしましょう。
 それではお元気で。

脳トレ、役に立つのかなあと感じるトレーニングこそ役立つ!

 前回は、脳トレは実践場面から切り離して、特別にあしらえた環境で行わなければならないと話しました。これを抽象的トレーニングといいます。例えば、筋トレでも無味乾燥なバーベルやダンベルを持ち上げますね。野球やっているからバット型の重りなんて考えませんね。
 人はわかりやすい、具体的内容を好む傾向にあります。しかし、脳へのトレーニングは抽象的な方が効果があります。サッカーが上手くなりたいからといって、技術や戦術の練習をしても脳の機能は高まりません。シュミュレーション練習やフォーメーション練習も同様です。ただ、脳トレの環境が整っていないときには、「マルチタスク」という考えに基づいたトレーニングや練習をするのは有効でしょう。ただし、これもサッカーとは切り離して作られている必要があります。この方法については機会を見て紹介もさせていただくつもりです。
 最後に、私たちが提供している脳トレは、こうした、しっかりした脳科学理論に基づいたトレーニングであることを付け加えておきます。次回は、ニューロトラッカーという脳トレについて説明します(すでにこのブログの中で紹介してきたものですが、整理してお伝えしたいと思います)。
 それではお元気で。
※マルチタスク:同時に複数の課題を遂行すること、脳トレとして有効と言われている

緊急投稿 宮里藍の引退と脳トレ

 女子プロゴルフ界の星、宮里藍さんが引退しました。まずは、本当にお疲れ様でした、そしてこれからもいろいろな場所で輝き続けてください。
 藍ちゃんの引退会見を聞いていて、脳トレに深く関わる部分があったので緊急投稿しました。この点は、メデイアではいっさい取り上げられていないことです。彼女は会見の中で「アメリカツアーはとてもきびいしい環境でした。移動も大変(長距離=長時間)、芝の状態も毎試合異なる、天候もめまぐるしく変化する。」と言っています。その上で、「いろいろな引き出しが必要だ。それを準備するには私(藍)の場合時間がかかった。今まで戦えてたもので戦えなくなった、武器だったものが武器でなくなった。」と述べています。ただこれはアメリカだからと言うのではなく、場所はどこでも同じ(日本でも)とも言っています。
 通常の戦略としては、様々な状況に対応できるように、様々な練習をし、藍ちゃんが言うように引き出しをたくさん持っていることが大事だとします。だから、多くの練習をします。そして、そうした状況に耐えうる選手が確かに伸びていきます。しかしこれは、脳の機能とそのトレーニングのあり方からすると得策ではありません。なぜなら、あらゆる状況に対応する引き出しを持ち備えておくことは不可能だからです。多くの時間を使ってやっと身につけた武器が、すぐに古びて使えなくなる、これではモチベーションは保てません。長時間練習によるからだへの負担が障害を引き起こす、そしてどうしたらいいかわからなくなってしまうでしょう。長時間練習については、タイムリーに本日、元ロッテの里崎選手がコメントを出しています。このことについては、別の機会にお話ししましょう。
 さて、それではどうすればいいかというと、そのときに遭遇した状況に素早く対処できる基本的な能力を備えておくことです。これを私たち(いっしょに研究している仲間もいるので)は、「瞬間問題解決能力」とよんでいて、まさにこの能力を伸ばすのが脳トレなのです。
 私の今までの研究では、日本人は藍ちゃんのような戦略でスポーツ練習を行うので、この「瞬間問題解決能力」が乏しい傾向にあります。一方、欧米人は、日本人より基礎(引き出し)は低いですが、「瞬間問題解決能力」が極めて高いです。これは、生活環境や考え方から来ることだともいえます。
 そこで、だからこそ、日本人には脳トレが必要なのです。そして、脳トレは西洋人の方が受け入れる、好むようなので、その差はますます広がってしまうのですね。
 この点は、あらためて解説します。藍ちゃんのことがあったので、とりあえずきゅうきょ投稿しました。

はじめよう、脳トレ!必ず効果はある、筋トレより必要なもの!

 前回は、スポーツ界には脳トレは絶対必要という記事の中で、日本で脳トレが進まない理由をお話しました。その中でも特に重要なのが、脳の学習の特徴でした。身体のトレーニングもすぐに結果は現れませんが、それでも筋トレも持久的トレーニングも数回行えば少しは結果が出ます。「これを続ければ、伸びるだろうなあ」ということが、トレーニングを諦める前に実感できます。技術の習得は、脳に働きかけているにもかかわらず、かなり早く効果が実感できますね。すぐ伸びるといってもいいでしょう。だから楽しい、スポーツの特徴ですね。技術は脳への働きかけと同時にからだを動かすので効果が目に見えるのです。それなら、技術練習は脳トレではないかと思うかもしれませんが、それは少し違います。本当に役立つ脳トレは、そうした実践場面から切り離して行う必要があります。言い換えれば、実践練習では限られた脳の機能しか鍛えられないのです。
 次に重要なことは、だから脳トレは抽象的なものだということです。例えばサッカーなら、パソコン上で行う脳トレでも、画面に現れるキャラクターがサッカー選手やボールがいいのではないかと普通は考えます。あるいはサッカーのゲーム場面をシュミレーションしたようなものがいいとも思うでしょう。ところがそれは間違えです。先にも言いましたように、脳トレで鍛えたい脳の機能、しかもそれは行動(スポーツ)の基本となる、極めて重要な機能は、実践場面から切り離して行う必要があるのです。特別にあしらえた(別環境)脳へのトレーニングが不可欠ということです。
 「そうかなあ」と考える人が多いと思いますが、その常識が私たちの可能性を押し下げていることに気づきましょう。理屈で考えるのではなく、さあ始めましょう!続けましょう!
 それではお元気で。

脳トレ進化論 さらに進化した情報をお届けします

大変長らくお待たせしました。
「脳トレ進化論」を再開いたします。そして、さらに充実した情報をお届けしたいと思います。
今後は原則として毎月10日、20日、30日に新しい記事を公開していく計画です。よろしくお願いします。
これまでの展開で一時休止状態になっている先行研究のリライト情報を再開させつつも、トピック的内容もおり混ぜながらの進行を考えております。
そこで、今回は「今のスポーツ界には脳トレは絶対必要」というお話をします。
欧米のスポーツチームでは脳トレはすでに常識になっていますが、日本(アジアの国々)ではその認識が大変薄いです。
言いかえれば、日本(アジアの国々)でトップになるには脳トレは不可欠!
欧米のチームに追いつくには脳トレは不可欠!となります。
日本で脳トレが始まらない、普及しない理由は、さみしいことに日本人は新しいことに対して警戒感があります。
まわりにかなり浸透するまで、やろうとしないのです。それでいてひとたびやり始めると、大変なエネルギーを注ぎます。
これは、スポーツのみならずビジネスなどあらゆる分野において利点でもあり欠点でもあります。
脳トレは、まだ日本では浸透していません。必要かな~という認識は起こりつつありますが、思い切って始める勇気まではないようです。
しかし、世界との関係を考えたらすぐにも始めるべきです。国内においても相手よりも一歩二歩前に進めるチャンスを逃すべきではありません。
第二の理由は、脳の学習機能の特徴にあります。
みなさん、語学教育を思い出してください。英語が得意だったと言う人もいますが、難しい、というより「やっているほどに英語が伸びない」と感じた人が多いのではないでしょうか。
そうなんです。
脳の特長として、脳への効果は目に見えるまでには時間がかかる、したがって必要性や価値が実感しにくい点があります。語学教育で言えば、単語をおぼえても、ある程度文法も勉強しても、
読めない、しゃべれない、聞けない(見ざる言わざる聞かざる効果)のです。
ただ、確実に学習効果は蓄積されていて、辛抱強く勉強を続けているといつか「わかる」瞬間が訪れます。ただ、そこまで我慢できない人が多いのですね。
同じことで、だから本当の脳トレは始まらない、続かないのです。
私からの提言:目先の効果にとらわれず「始めましょう!」「続けましょう!」
少し長くなりました。
次回も、皆さんの背中を押すような話を続けたいと思います。
そして、本当に効果がある脳トレとは何かをお知らせします。
次回掲載予定日:5月31日

新しいブログをスタートさせます

現在ブログのリニューアルを考えています。
そのため2月、3月はブログの投稿はお休みさせていただきます。
4月からのこれまで以上の情報にご期待ください!

「視覚追跡速度とNBA選手のパフォーマンス尺度との相関」(6)   -測定方法-(5) 前回のつづき

 試験前に、まず直径約14 cmの黄色のボール8個が3Dで投影されます。そのうち4個のボールが無作為に選ばれ、2秒間明るく点灯した後、元の黄色に戻ります。選手はこの4個のボールを追跡するように指示されますが、試験がスタートすると全8個の黄色のボールが、仮想空間内のあらゆる場所を8秒間、それぞれ同時に移動します。ボールの動きは直線的ですがそれぞれにバラバラで、仮想空間の壁にぶつかって跳ね返ったり、他のボールと衝突してそれぞれ別の方向へ弾かれたりします。
 8秒後にはボールは停止し、それぞれに1から8までの番号が表示されます(図2D)。被験者は、試験開始時に明るく表示された4個のボールがどれか、数字で解答します(図2E)。点灯したボールをどれだけ正しく答えられたかどうかによって、次の試験でのボールの移動速度が変化します。ただし、被験者が4個すべてのボールを正確に識別できた場合には、ボールの速度を1段階上げました。
(つづく)